AIとの掛け算で「人型ロボット急拡大」と見る向きは多いが、オオカミ少年の可能性も。
2025年7月号 BUSINESS
4月中旬、中国・北京市で開かれたマラソン大会。人間用の走行レーンの隣で「介助人」を従えた人型ロボットが1分おきにスタートを切っていた。同市などが催した世界初と謳ったロボットマラソン大会の様子だ。会場には世界各国からメディアが押し寄せ、日本のテレビも大々的に取り上げた。
「ロボット強国」を目指す中国の取り組みはこれだけではない。同月末には習近平国家主席が上海市のロボット開発拠点を視察する様子を地元メディアが報道。8月に2008年の北京五輪のメインスタジアムとなった「鳥の巣」で、人型ロボが陸上競技などで競う「ロボ五輪」を催すことも決めた。にわかに騒がしくなってきた人型ロボ界隈だが、その歴史は意外にも古い。日本との関係も深く、1973年に世界で初めて人型ロボ「WABOT-1」を開発したのは早稲田大学の加藤一郎教授(故人)だ。2000年にはホンダが「ASIMO」を発表 ………
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