2026年5月号 POLITICS [「暗闇の森」を歩く]
米国とイランは紛争をめぐって即時停戦に合意したものの、先行き不透明なイラン情勢はインド太平洋地域の安全保障にも暗い影を落としている。米軍は3隻目となる空母派遣を決めるなど軍事アセット(兵器などの資産)を中東地域に集中させているが、その裏では、対中国を念頭にインド太平洋地域に重点配分してきた軍事アセットを中東地域に移動させており、そのぶんインド太平洋地域で米軍の抑止力低下という問題が生じている。中東地域への軍事アセットの集中によってインド太平洋地域で生じかねない「力の空白」は、米軍は中東地域とインド太平洋地域での有事に同時に対応できるという「二正面作戦」の限界を露呈しているともいえ、紛争が早期終結しなければ、日本はエネルギー危機のみならず、安全保障面でも困難に直面することになる。
今回のように米空母3隻が同一地域に集結することは極めて異例 ………
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