連載コラム:「某月風紋」

2026年5月号 連載 [コラム:「某月風紋」]

経済産業省によれば昨年の「2025年国際博覧会(大阪・関西万博)」は経済波及効果が3兆6000億円に達したという。開幕前に試算した2兆9000億円から7000億円を積み増した。公式キャラクター「ミャクミャク」が人気を集め、土産品の購入額を押し上げた。原作者で絵本作家の山下浩平氏は『ミャクミャクと…ミャクミャク誕生ものがたり』という絵本でミャクミャクの生涯を描いた。最初は小さな泡状の細胞だったのが生き物や自然とふれ合うことで魚や恐竜、昆虫、哺乳類へと姿を変え、目覚めの雨を浴びてヒト形に進化する。色を変えて虹、太陽、木、夕焼けなどになり、飛行機にも変身する。ドキドキしつつ最終形の情報(データ)になると今度は怒って、泣いて、笑って、悩む。人工知能(AI)を思わせる設定だ。ラストで「みゃくみゃくとつないで……」と永遠の進化をにおわせて絵本は終わる。かなりシュールな内 ………

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