2026年8月号 BUSINESS [トンネルを抜けた!]
日本経済は思いのほかの粘り腰を発揮している。昨年のトランプ関税砲、今年のホルムズ海峡封鎖。超ド級の衝撃を巧みに乗り切った。その延長線上には、バブル崩壊後の長いトンネルを抜けた、新たな成長の局面が待っているかもしれない。粘り腰を象徴するのは、「白黒」から「カラー」への回帰だ。ポテトチップスなどのパッケージを印刷用インクの不足から白黒に変えていたカルビーが7月9日、おもてパッケージはカラーに戻すと発表した。日経MJのヒット商品番付で今年上期の「東の横綱」に選ばれたのが、この白黒パッケージ。その横綱の引退は、日本経済が第3次石油ショックの荒波を乗り切ったことを意味する。筆者も大いに気をもんだが、春先の大騒ぎは一体何だったのか。
原油の供給減少と価格高騰で、日本経済はスタグフレーション(不況下の物価高)に陥るのではないか。多くのエコノミストも懸念を ………
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