東電「外部資本注入」/ろくな実績なき「横尾敬介新会長」抜擢の怪

2026年8月号 BUSINESS

実質破綻状態が7月末で16年目に入る東京電力ホールディングス(HD)。「第5次」となる現行の再建計画は外部提携による資本注入が目玉で有力な提携先はソフトバンク(SB)、日本産業パートナーズ(JIP)の国内勢2社にKKR、ブラックストーン、ブラックロック系投資会社の米国勢3社を含めた計5社。東電再建を主導する経産省の本命はJIPのようだが、そのシナリオには既に幾つもの綻びが垣間見える。

小手先の配慮がありあり

6月2日、同25日開催の定時株主総会で東電HD会長に就任予定だった横尾敬介(74)が東京・内幸町の東電本社で記者会見を開いた。「福島への責任を着実に貫徹するために情熱と志を持ってリーダーシップを発揮したい」と抱負を述べたが、経済誌のベテラン記者は「“着実に貫徹”や“情熱と志”といった上滑りの言葉がいかにも事務方が拵えた作文のように聞こえた」と冷ややかに話す。福島第一原子力発電所事故当時 ………

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