2026年8月号 連載
銀行勤務を経て市役所で福祉課、税務課、市民課と歩んできた。人事異動で今春からは教育委員会に身を置く。異動は私に、その度に社会に対する新たな視点を与えてくれるものだ。見慣れた書類も立場が変われば異なる意味を持ち、数字が市民の暮らしとどのように結び付いているのかを改めて知ることができる。そうした異動は数年に一度だが、毎月新たな視点を与えてくれるのが「FACTA」だ。特に5月号の関西の地方銀行再編に関する記事は、元銀行員として重く響いた。地方銀行は地域経済の要であり、規模拡大は生き残りのために必要な面もある。しかし、巨大化による意思決定の遠隔化が、地域の隅々を支える中小企業への親身な支援を損なうようでは本末転倒だ。統合が真に地域の持続可能性に資することを願う。こうした問題を考えるうちに、行政の判断も地域の未来を左右すると実感した。今後も貴誌で多角的 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。