東大汚職の病巣/教職員倫理規程の抜け穴「兼業」野放し

1件も開示されない製薬会社からの講演料・執筆料。東大の倫理規定は、兼業を「シロ」として野放しにする。

2026年9月号 LIFE [国立大の製薬マネー]

東京大学本郷キャンパスの南側にある「龍岡門」を入ると、堂々とした本部棟が見える。その脇に立つ「第2本部棟」の正面入り口で待つようメールで連絡があった。担当者は時間通りに現れ、1階の鉄の扉を開けて入っていく。そこは「情報公開室」だった。中で渡されたバインダーは3つ。いずれも厚さ10センチ近かったが、3年分の公開対象は合わせてA4用紙5枚だけだった。閲覧申請したのは、2023年度から3年分の「贈与等報告書」。「東京大学教職員倫理規程」は、「管理または監督の地位にある教職員」が金銭、物品、その他の財産上の利益もしくは供応接待を受けた場合、1件につき5千円を超える場合にこの報告書を出すことを義務づけている。そのうち1件につき2万円を超えるものは一般に公開される。5通のうち、3通は表彰にともなう賞金で、3人の教授が1千万円、500万円、10万円を受け取ったというもの。うち ………

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