2026年10月号 DEEP
財務省の今夏の幹部人事で一松旬・前主計局次長が東京税関長に異例の転出をし、霞が関に激震が走った。首相官邸の介入が警戒されていた同省の局長級以上の人事が蓋を開ければ順当な結果だっただけに「こんなに細かい人事にまで口出しするのか」と震え上がる官僚が後を絶たない。衆目の一致する「10年に1人のエース」の落日は、兄弟官庁である金融庁の将来をも左右する。一松氏は開成高校、東大法学部を経て1995(平成7)年に旧大蔵省に入省した。主計畑を歩み特に社会保障分野に強く、岸田文雄元首相の秘書官も務めた。「態度は横柄だが、とにかく優秀な上に誰よりも働く」と財務省関係者は口を揃える。主計局次長は出世コースで、一松氏も将来の次官候補だった。通常は「上がりポスト」の東京税関長への転出は極めて異例だ。高市早苗政権の進める消費減税に異論を唱えた、奈良県副知事時代に高市氏と確 ………
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