文系職場は急減しているのに高専で定員割れ。「数学の壁」で学生が急旋回できない。
2026年10月号 BUSINESS
「あれだけの力を入れて準備をしたのに……。入試が終わってから、数カ月は力が抜けてしまった」。北日本の地方都市にある国立高等専門学校(高専)の入試担当者はそう言って、志願者数が想定を大幅に下回った今年度入試の数字を前に肩を落とした。
半導体やAI、ロボットなどの産業力強化のため、理系人材の拡充という国策に沿って、現場技術者を育成する高専には予算が重点配分されてきた。「数億円する高価な機材がポンと入ってきた。これまで何度申請してもはねつけられてきたのがウソのようだ」(九州の高専の担当者)というように予算面で優遇を受けてきた学校も多く、好機を生かすためにカリキュラム見直しも進んだ。しかし、そんな「努力」は受験生にはほとんど伝わらなかったようだ。冒頭の北日本の高専の場合、新たに半導体を専門的に学ぶ学科を設けたものの、入学定員に対する応募者の実質的 ………
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