2026年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
金融政策の正常化を進める日銀の植田和男総裁は2028年4月に任期満了を迎える。来年から次期総裁候補の選定作業が本格化するが、日銀や財務省は官邸主導の人事に戦々恐々だ。今年の財務省人事で、将来の事務次官候補とされる一松旬主計局次長が、出世コースから外れる東京税関長に転出。一松氏は高市政権がもくろむ食料品の消費減税に慎重で、この「左遷」人事は同政権の横やりとみられている。高市首相は過去に「金利を今、上げるのはアホ」と述べるなど、利上げに批判的。抵抗勢力を露骨に排除する人事を行う可能性もあり、日銀や財務省内では、推薦者リストを提出しても無駄だと諦めムードも広がっている。日銀総裁は衆参両院の同意を得て、内閣が任命する。任期は5年。現在の植田総裁は戦後初の経済学者出身だ。総裁選びでは、日銀や財務省が候補者リストを作成するのが通例。植田総裁の人選では、当 ………
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