働かない仮病大国「ドイツ」に一大転機

年間労働日数が日本よりも1カ月以上短い。働かなすぎじゃない? 見直しが始まった。

2026年11月号 POLITICS

2001年、週刊東洋経済に業績低迷の理由について問われた富士通の秋草直之社長(当時)の「従業員が働かないからいけない。事業計画の通りにやりますといってやらないからおかしなことになる」というインタビュー記事が載った。本当にそう言ったのか、切り取られたのかは定かではない。しかし同氏は投資家やメディアから激しいバッシングを受け、その1年半後に社長を退任した。

お手軽すぎる病欠制度

この秋草騒動を彷彿とさせるような出来事が今、ドイツで起きている。ただしその辿る道筋は日本と異なる。「開発、販売、管理、生産などあらゆる業種の従業員は今と同じ賃金でもっと働くべきだ」。ドイツを代表する高級車メルセデス・ベンツグループのオラ・ケレニウスCEO(最高経営責任者)の発した従業員向けメッセージが物議を醸した。自社従業員の働きぶりに露骨な不満を示す異例の内容で、「我々は週40時間労働で、あな ………

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